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カストリ雑誌 佳作集

 ここでは、撰者であるするめさんによって惜しくも入選を逃した作品たちを掲載していきます。

 ◆彩華和歌集◆

 説明:酔ったときに捻った一句を集めています。彩華はサイケと読みます。

(現在募集中&選歌中です)

 ◆陰謀開示ムゥー◆

 説明:方々にてこっそり囁かれる街談巷説のたぐいを集めています。ここでは主に「グリ(勘繰りの略)」と呼ばれる根拠のない説を扱っており、根拠があるとされた作品は「◆カストリークス◆」に入れています。
 以下に、惜しくもするめさんに選ばれず雑誌に掲載されなかった作品を掲載していきます。

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   ●作者:匿名希望 題:なし

 ――驚いた。こんなにも無垢で、こんなにも致命的なことをやらかす奴が現れるとは。

 ご存じの通り、サイケデリクスと一括りにされる「入口」たちは国家によって強い規制がかけられている。これは何も法的な規制だけではない。国によって「麻薬」というレッテルが貼られ、ダメゼッタイの禁を破った者は社会から疎外され石を投げられる。
 なぜ国はそこまでするのか。

 表向きは国民の健康のためとなっている。国民の健康のため。麻薬四法の頭に書いてある通りだ。
 (この表向きというのはとても大事なことで、これがあるからこそその禁を破った奴に石を投げる仕組みが法律外で出来上がる。アメリカ西海岸秘密結社が言うところの「マジック」とは、このような分断のマジックを使ってくる国製首輪を外すためのものだ)

 しかしながら、国民の健康を最も侵害するはずの酒は許されている。コンビニで売られているのをみんな当然と思っていないか?
 そう、当然なのだ。合法なのだから、歴史があるから、当然。
 しかしこれは前段と矛盾する。酒だけが例外か? 酒類には大きいロビー団体がいるから?
 いや、矛盾は酒だけではない。酒、ヘロイン、メタンフェタミン、アヘン、タバコ、コカイン、キノコ、大麻、LSD。酔う物質の有名どころをざっと並べてみた。健康を損なう度合いの順で頭から、だ(諸説あるが大体こんなもん。詳しくは検索してくれ。すぐに海外の研究者が出したグラフが出る)。しかし、こんなに害のない大麻やLSDが非常に重い罪なのはご存じの通り。健康を損なう度合いと罪の重さが全く比例しないのだ。

 ここには何か秘密がある。普通に考えたらそう思うはずだ。
 健康のためを謳っているはずなのに、罪の重さが健康被害に比例しない。
 では、いったいこの罪は何と比例している?

 答えはシャーマニズムにある。
 未開の地に足を運ぶと、その村々ではシャーマンという職のものが重宝されている。かの職のものを中心に村が形成されている、と言い換えてもいい。何やら不思議な力で村をまとめているようだ。怪しげな植物片各種を軒先にぶら下げ、呪術を生業としている呪術師であることがわかる。

 なぜ村のまとめ役がシャーマンなのか。
 ちからの強い力士ではいけないのか。頭の切れる文官ではいけないのか。選挙で選任された一般村人ではいけないのか。
 そもそもなぜまとめ役が必要で、村という単位が必要なのか。
 はて「自然発生してその形になったのだから何かの理由があったのだろう」で終わらせたら話は早いが何の答えにもなっていない。
 なぜシャーマンは村をまとめられるのか。

 まず、人類が約四万年前に幻覚を見せる植物と出会い、その際に社会ができ始めた、というのは考古学で最近言われ始めたことではあるが、おそらく真実に近いと思われる。某薬草協会にも冒頭にチラリと書かれていたのでナニナニと興味をそそられたが、青井氏の続く言動を見るにその核を理解してはいないのだろう。
 社会ができると発明の水平移動が可能になる。サル山で一匹が芋を洗い始めたらその他のサルも芋を洗うことができる。それが社会の利点だ。これにより加速度的に文化が発展し、石器や弓矢やカヌーなどができ、ホモサピエンスはネアンデルタール人を駆逐した。数人の家族単位よりも五十~百人単位の方が強いのだ。もちろん百人より千人の方が強いし、一万人より十万人の方が強い。統率が取れていれば、の話だが。

 村、つまり社会というのはこのように便利だから結成された。発明を積み重ね文化を持ち、過酷な自然を克服するために。他の社会から奪われないために。他の社会から奪うために。その法則は古今で変わってはいない。
 社会が崩れると不便だ。他国に侵略されるし、インフラは途切れて自然の猛威が襲い来る。だから、統率を乱し社会を崩そうとする輩は重罪と厳罰に処される。

 外患罪。死刑。他国と内通し、自らの利益のために国益を切り売りしたものの罪。外患誘致、売国行為。
 内乱罪。死刑または無期禁錮刑。国の統治機構を壊そうとしたものの罪。革命未遂、クーデター。

 法というのは基本的には社会を乱す行為に対し、その度合いで量刑を決定する。
 ということはもしかして、麻薬も……?
 しかしそれにしては、まだその量刑の多寡が社会を乱す度合いに比例しているとは思えない。LSDや大麻がそんなに社会を乱すか?

 では本題。「なぜ幻覚を見せる植物が、ヒトをして社会を作らしめたのか」
 この答えに、各麻薬の量刑がアンバランスな理由がある。
 同時期に証拠が発見されているというだけで、ここの核を考古学者は説明しない。できないのだ。現代科学はシラフで見えないものをないものとしているから。社会がどう有利で便利だから発展したかを説明できても、幻覚植物を使って社会そのものをどう発明したかは説明できない。
 しかし、一度でもサイケデリクスをやったことのある人ならわかるだろう。それらは幻覚ではないのだ。物理的存在ではない、という点において幻覚と言ってしまうこともできるだろう。しかし、あれらは明確に存在している。いや、存在の前段階、存在の影、とでもいうべきもの。シャーマニズムとは、物理世界に生じる各目的のもとにその存在の影を弄り、目的を達成することだ。
 シャーマニズムは様々なことができる。病気を治したりトラウマを治したり、いさかいを調停したり失せ物を探したり。しかしそれだけであれば町医者か、よくて便利屋でしかない。社会の一部分でしかない。

 最も大事な仕事、それは社会を作ることだ。

 シャーマニックなことを受け入れられない人はここで読むのをやめてほしい。この三次元世界以外を見たことがない人にとってはどうしたって荒唐無稽な話になる。霊だの神だの、この社会にとっていないことにされているものを語るからだ。しかし、薬でも禅でもいいから一回でもそういうものたちに会ったことがある人にとっては非常に不思議だろう。「なぜこんな明白なことが、ないことにされているのか」と。

 陰陽道や道教に魄(ハク)という概念がある。
 実はこれが答えで、このハクが社会形成に極めて重要な役割を果たすのだ。ハクとはトランス状態で見ることのできるエネルギーの一つで、ユニークな性質がいくつかある。それは、
・ねばっこく魂に展着し、一度展着すると容易に流失しない
・霊同士において通貨のような役割を果たす
・他者を苦しめたり殺したりすると奪える
・神と戦って勝ったりその辺の地霊を騙したりしても奪える
・束ねれば束ねるほど他者に「スゴ味」という形で現れ、人気の基礎となる。
・これをヒト一人に束ねることで王が誕生し、ピラミッド型の社会が形成される

 その他の、上から下ろしてきたり下から汲み上げてきたりするエネルギーは展着しない。時間が経てばサラサラとどこかに霧散してしまう。呼び名は様々あれども大体の現代術師はこのサラサラタイプのエネルギーを使う。トラウマを治したり妙な思い込みを外したりといった程度のことにだ。それでも十分ありがたがられるだろう。現代科学ではそこにまだ手が届かないから。
 しかし、シャーマニズムの本質とは社会を作ることだ。社会とはリーダーの下で統率された集団で、シャーマンはそのリーダーをハクによって人為的に作ることができる。そのリーダーにどれだけのハクを積み重ねたかが即ちスゴ味のデカさになり、即ち社会の大きさで、それこそがシャーマンの腕の見せどころだ。深いトランス状態に入って、晴明がやったように言語指定でハクの次元に接続し、それを弄る。
 弄り方はこうだ。自然に偏在するハクが魂に引き寄せられるという性質を利用し、適当な一族を皆殺しにする。そしてその魂らを捕らえて神として社に奉り、集まってきたハクを定期的に回収する。そうして得られた膨大なハクを儀式によって一人の王に折り畳み積み重ね巻き込んで集約する。この集約したハクの量が、そのまま王の支配範囲と比例する。

 ところで大昔の日本に何があったか、ここまで聞いて興味が沸いてこないか。
 自民党の支持母体は神道政治連盟と日本会議。日本会議の方は1974年4月に円覚寺管長の朝比奈宗源が神道・仏教系の新宗教に呼びかけて結成した日本を守る会という団体が母体となっている。政教分離は何も公明党だけに叫ばれるものではないのだ。
 さて、日本という国を成り立たせている最強のシャーマンって誰だろうな?

 この技術体系は先史時代に既に確立していたが、近代社会を築くうえで秘匿された。なぜか? 当然じゃないか。王は一人で十分だからだ。
 王が二人いると争いを生む。この情報がそこかしこにありふれた状態であれば、すぐに誰かがどこかからハクを大量に集めてきて国を転覆させようとするだろう。キリストがいい例だ。クムランから何を学んだかは知らないが、よほどハクの応用がうまかったとみえる。
 なお現代社会でもハクは鍵となっているようで、どこかからじわじわ漏れていたハクの集積法に関わる情報を不完全ながら実践した人間が、あらゆる業界の既得権益を握っているように見える。あるいはそういう、ハクを集めることを生業とする人たちもいるのかもしれない。

 青井氏は鬱を治すというモチベーションで一連の研究を行っていたらしいが、これは表裏だ。鬱という病名は栄養不足や寝不足のやつを含め十把一絡げにされているが、中には明らかにハクを奪われすぎた奴が多数混じっている。鬱を治す、という行為はつまり、奪われたハクをどこかから調達してきてそいつに入れる、ということを意味する。これを健康な人にやると……? もうわかるな。表裏なんだよ。脳機能障がい者に施す治療法を健常者にやると天才が生まれるように。

 ここでようやく元の疑問、各種麻薬の罪が不揃いなのはなぜ? に回答できる。
 答えは、「ハクに近付きやすいものほど社会の統率が乱される」からだ。
 ちなみに大麻がもっとも近付きやすい入り口である。大麻をお茶にして少し弄る必要があるが、とにかく近い。
 LSDは別のレイヤーからスタートするが、意志があれば経由してハクのレイヤーに入れる。キノコもアヤワスカもそうだ。一方ヘロインやメタンフェタミンはハクとは関係なく、本当に純粋に国民の健康のためだろう。依存者を牢に入れるのは、まあ薬中は治療できないとした古いスキームが残っているだけか。
 このように、日本国は皆が思っているよりもずっと「神の国」であり、ハクに近付くことを禁じている。

 社会とはピラミッドだ。上の方が安定しているからこそ下も安定している。下が安定していればこそ上も安定する。下剋上は自浄作用として一定必要だが、本当に隠されているものは一部のものしか握っていない。ピラミッド型社会はそこから生まれる。
 ハクは、既得権益全ての基礎の基礎だ。一般に公開すべきものじゃあない。ピラミッドが転覆する。

 では今なぜここで公開するかというと、面白そうだからだ。
 資本主義が終盤に至り、硬直化し、 全員が貧するか戦争でリセットするかという状況に陥ったまま延命治療を続けているこの社会はつまらん。つまらんのだ。ここからひっくり返すだけの気概を見せろよパブリックエネミー。おい。なぁそこのお前だよ。これを読んでいるお前。火中の栗を拾うのは人間だけだが、お前は人間か?

 撰者するめさんより一言
  →薬物四法にそのくだりはないし、幻覚剤進化説は植物学者のテレンスマッケナだし、そのことに青井硝子が気づいていないことの根拠が書かれてないし、ダメゼッタイの背景にシャーマニズムがある理由が出てこないし、ちょっともうついていけなかった

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